チョウは体の大きさに比べて、とても大きな羽を持っています。
アゲハチョウなど大きなチョウは羽を広げると10cm以上にもなります。
急に雨が降りはじめたら、羽がびしょびしょに濡れてしまい、飛べなくなってしまうのではないでしょうか。
チョウの羽には『鱗粉(りんぷん)』という粉がついている
チョウの羽には鱗粉(りんぷん)という細かい粉がついていて、そのおかげで雨で羽がびしょびしょになることがないのです。
蝋燭の燃えかすの『すす』などをはじめ非常に細かい粒や粉は、もともと水と交わることがなく、水をはじきます(撥水します)。
チョウの羽でも同じように鱗粉が水をはじいているのです。
水だけではなく汚れもはじいてくれるんですよ!
鱗粉の役割
水をはじくことによりチョウは濡れることがなく、体温調節ができるようになります。
また、鱗粉の魚の「鱗(うろこ)」のように羽についているので、飛ぶ時に空気が邪魔にならないように調節してくれます。
チョウにとって鱗粉は非常に大切なものになります。
チョウを捕まえるときは羽をそっと持つ
鱗粉は人間がさわるとすぐに取れてしまいます。
先ほどお伝えしたように、鱗粉がないと体温管理やうまく飛べなくなってしまいます。
捕まえた時にはそっと持つようにするなど、羽はなるべく持たないようにしてくださいね。