アゲハチョウの卵・幼虫の見つけ方(ナミアゲハ編)

夏の自由研究にぴったりのアゲハ・アオムシの観察日記ですが、アゲハチョウの卵や幼虫はどこにいるのでしょうか?

アゲハの卵と幼虫

一番よくみる並揚羽(ナミアゲハ)の卵・幼虫の探し方や、見つけた場所・気づいたことをまとめてみました。

*黒揚羽(クロアゲハ)も並揚羽と同じ木に住んでいることが多いので、参考にしてください!

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アゲハの幼虫・卵はいつ見つかるの?季節はどれぐらい?

5月から8月の間によくみつけることができました。夏休みの自由研究にするのであれば、7月の下旬から探し始めるといいと思います。

みかん、ゆず、レモンなど『みかん科』の木を探しましょう

ナミアゲハの幼虫が食べるのは『柑橘類かんきつるい・みかん科の木』の葉っぱになります。

例えば

  • みかん(蜜柑)
  • ゆず(柚子)
  • レモン(檸檬)
  • キンカン(金柑)
  • カラタチ(枳殻)
  • サンショウ(山椒):意外にもみかん科の木なんです!

などが、みかん科の木になります。

実がなっている柚子の木

みかん科の木の見分け方ですが、以下を参考にしてください。

  • 棘(トゲ)がある
  • 実がなっている(*アオムシが活躍する時期は、緑色の実がなっていることが多いです。)
  • 葉っぱから独特の匂いがする(特にレモンは分かりすいです)

山や公園、空き地などにたまに生えていますので、探してみてください。

*サンショウ(山椒)の葉っぱは、他のみかん科の葉っぱとだいぶ違うので、Google先生に聞いてみてくださいね。→サンショウ(山椒)の葉っぱの画像検索

まず観察するのは『黄緑色の葉っぱ』から

アオムシ(まだ茶色い幼虫)や卵は『黄緑色きみどりいろの葉っぱ』で見つかることが多いです。

次の写真を見てください。上の方の葉っぱは黄緑色、下の方は深い緑色のですよね?

上の方の黄緑色をよく覚えておいて、探してみてください。

上はまだ若い黄緑色の葉っぱ。下はしっかり育った深い緑の葉。

緑色の葉っぱは、生えてきたばかりで柔らかく、食べやすいんだと思います。

みかん科の木を見つけて探す時は、黄緑色の葉っぱから注意深く観察してください。

『虫食い』探し。食われている葉っぱがあるかを確認する

みかん科の木をみつけたら、葉っぱが食われているか確認してください。

いわゆる『虫食むしくい』状態の葉っぱを探すのです。

揚羽の幼虫がかじったあと『虫食い』
揚羽の幼虫がかじったあと『虫食い』

濃い緑よりも『黄緑色の葉っぱ』の方が、食われていることが高く、『虫食い』が発見しやすいです。

まったく葉っぱが食われていなかったら、アオムシがいないか、『農薬』が使われてアオムシが住めない木かもしれません。

また、『虫食い』のあとが少し黄ばんでいたり、ふちが白っぽかったら、だいぶ前にアオムシが食べたあとになります。

アオムシに食べられた虫食いの跡
あとが白っぽく変色している、だいぶ前に虫食いされた葉っぱ

その場合は、すでに羽化してチョウになっている場合が多く、アオムシはいないかもしれません。

サナギやサナギの抜け殻を探してみましょう。

黄緑色の葉っぱで見つけた、アゲハチョウの幼虫や卵

これまでを振り返ってみると、アゲハの幼虫や卵は、まだ若い、黄緑色の葉っぱの上で見つかることが多かったです。

柚子の葉についた揚羽蝶の卵
柚子の葉についた揚羽蝶の卵
レモンの葉に産み付けられた揚羽蝶の卵
レモンの葉に産み付けられた揚羽蝶の卵
レモンの葉にいる揚羽の幼虫
レモンの葉にいる揚羽の幼虫(これは黒揚羽の幼虫だと思います)
金柑の葉の上の揚羽蝶の幼虫
金柑の葉の上の揚羽蝶の幼虫

よく晴れてアゲハが飛んでいるのを見かけたら、卵を見つけるチャンス

幼虫と卵でいうと、幼虫の方がよく見つかります。

卵はなかなか見つけることができません。

雨が続いた日やアゲハ蝶があまり飛んでいないので、卵も見つかりにくかったです。

暖かい晴れた日が2・3日続き、アゲハがひらひら舞っているのを見かけた時、葉っぱをよーく観察すると、たまーに卵が見つかりました。

みかん科の木で若い葉っぱの『虫食い』を見つけたら、黄緑色の若い葉っぱを探してみてください!

もしかしたらアゲハ蝶のアオムシや、卵に出会えるかもしれません。

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